紀伊半島の渓流釣り

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渓流釣り初心者の方へ・渓流釣りを始めた頃の話

渓流釣りのブログを始めました。

もうすぐ渓流釣りが解禁なのでまずは、
渓流釣りを始めたいと思っている方や始めて間もない初心者の方を対象に渓流釣り(アマゴ釣り)を紹介したいと思います。

(和歌山県、奈良県の渓流主体の経験に基づいたものです)

まずは私が渓流釣りを始めたころの話です。
私は海沿いの町で生まれ育ったので渓流釣りと言うものには縁がありませんでした。
海釣りは子供の頃からやっていましたが、渓流釣りを始めたのは30才ごろだったと思います。
子供の頃は近くの川や池でフナやモロコは釣りましたが、延べ竿にウキをつけての釣りでした。
ある日ふと渓流釣りをやってみたい衝動に駆られ、偶然に解禁間近だったので友人を誘って解禁日に初めての渓流釣りに挑戦しました。

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初めての渓流釣りに選んだ川は和歌山県橋本市の玉川峡です。
結果は散々なものでした。(笑)

二人ともアマゴの姿も知らずに行ったのですから当然と言えば当然です。
オマケにとんでもなく寒いだろうと燗のできるワンカップを持って行き、飲みすぎてふらついて川にはまってしまった。

空と白い泡が自分より上に見えて「もうダメか!」と思いましたが、立ってみると浅くてすんなり立てて、ぼとぼとになって立ち尽くす私を見て腹を抱えて笑っていた友人を私は忘れません。

水溜まりには氷が張っていました。

私の初釣行は散々でしたが、玉川峡は大阪から近く渓流らしい雰囲気が味わえ、川沿いに道路があり入川もし易く、成魚放流があるので渓流釣りを始めるのにはおすすめの川です。

比較的に川が開けていて木に仕掛けを絡ますことも少ないので初心者でも釣り易い渓流です。
年券 4,320円(日券 3,240円)と管理釣り場程度の料金で年券が買えるのも気軽に始められて魅力です。

 

玉川峡の写真
玉川峡 玉川峡

 

当時はまだインターネットもなく、渓流釣りの道具や仕掛け、釣り場の情報も釣り雑誌や本でしか得られず、その数も少なく、また、海沿いの当地では釣具屋にも渓流用品は殆ど置いていません。

 

取り敢えず、渓流釣りの雑誌や本、地図などを買ってきましたが、まず最初に戸惑ったのはウキを使わないという点でした。
川の釣りでウキを付けない釣りがイメージ出来ません。
「ウキ下はどうなる。底釣りをするのか。」「ウキを使わないでどうやってアタリを見るのか。」など。
ウキのない目印だけの仕掛けで、どのように釣るのか実際に渓流で竿を出してみるまで見当もつきませんでした。

 

糸(ライン)の太さも海釣りでは考えられない細さでビックリ。
その頃海釣りではハリス3号、細めで2号を使うような感覚でしたので0.何号と1号より細いラインは使うことがありませんでした。

そんなわけで最初は1号位の太い糸を使いましたが、仕掛けを流れに入れるなり、仕掛けが沈まずすっ飛んで行ってしまいます。

それでやっと「太い糸ではダメなんだ。」「ウキでは流されてダメなんだ。」

ということが理解できました。

 

川の流れは水面が速く、底が緩くなっています。その底のゆるい部分を「底波」と言い、その緩い部分に仕掛け(エサ)を流すことを「底波に入れる」と言います。

アマゴはその流れの緩い部分で強い流れに流されてくる川虫などのエサを待ちます。

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その他初釣行前に雑誌等で得た情報は以下のようなもの。

 

アマゴの生息域は川の上流部。イワナがさらに上流部に生息するようだが、基本的には紀伊半島にイワナは居ない。ただ、天川、野迫川にはキリクチというイワナが居るよう。

アマゴより下流の生息域には、ウグイ(ハヤ)、オイカワ(ハエ、ハス)、カワムツ、アブラハヤなどの外道が居るが最近はアマゴ域にも進入してきている。

 

釣り餌はイクラ、ミミズ、ブドウ虫など。
ブドウ虫はブドウの弦のなかに寄生する蛾の幼虫でこの時初めてブドウ虫なる虫を知りました。(通常釣具店で市販されているブドウ虫は養殖もの。)

余談ですが去年の渓流釣りのシーズンが終わり、残ったブドウ虫を海上釣り堀で使ってみましたが、餌取のイワシしか喰いませんでした。(笑)

 

最も良いエサは川虫。渓流魚は普段これを食べているので川虫がベスト餌。
ヒラタカゲロウ、オ二チョロ(キンパク)、ピンチョロ、クロカワムシなど。
川の中の石の裏などについていて、それを取って餌にする。

 

渓流釣りの本を読んでいるとオバセ、オバセるという言葉が出てきます。
当時何のことかさっぱりわかりませんでした。

 

そんなこんなで初めて行ったアマゴ釣りの釣果はアマゴ2尾でした。

 

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